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「りゅうおうのおしごと」第1巻感想、レビュー。小学生ってミステリーだぜ!

投稿日:


「りゅうおうのおしごと!」がめでたくアニメ化したので1巻から書評していく

おはこんばんにちは太陽。

どうも、となりです。

最近はめっきり寒くなってきて、生きてるのが大分辛くなってきましたね。

 

さて、苦寒も近づき益々陰鬱な気分になるであろうことが間違いなしなこの頃ですが、冬といえば他にもありますよね。

 

そう……冬アニメね。

 

といっても、冬アニメ……僕は大した数観てません。ぶっちゃけそこらへんのオタク入りたてな若者にも負けるレベル。

でもね、そんな僕もね。

 

「りゅうおうのおしごと!」ぐらいは観てるんすよ。

いやぁ。僕ロリコンじゃないっていうか、正直年上幼なじみ萌えなはずなんですけど、もうね、ロリってすげえわ。

 

……ってことで、「りゅうおうのおしごと!」へのモチベも上がったので、祝アニメ放映記念も兼ねまして、「りゅうおうのおしごと」第1巻感想、レビュー。小学生ってミステリーだぜ!」と題して書評記事を書いていきます。

 

(ラノベ書評久しぶりやんけ……とか思ったけど言わんとこ)

 

「りゅうおうのおしごと!」第1巻の感想、レビュー、書評


りゅうおうのおしごと! (GA文庫)

まずは恒例の基本情報から。

 

「りゅうおうのおしごと!」基本情報

  • タイトル:りゅうおうのおしごと!
  • 出版社:GA文庫
  • 著者:白鳥士郎
  • 画:しらび
  • ジャンル:将棋ラブコメ
  • 発行日:2015年9月12日

「りゅうおうのおしごと!」あらすじ

16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に押しかけてきたのは、9歳の少女・雛鶴あい。その目的は何と『弟子』にしてもらう事?? 成り行き上、奇妙な同居生活が始まる!! 「のうりん」の白鳥士郎が贈る笑えて、泣けて、アツくなるガチ将棋押しかけ内弟子コメディー、対局開始ッ!!

ガンガンオンライン 「りゅうおうのおしごと!」ページより引用

 

「りゅうおうのおしごと!」の評価

書いてるのは、アニメ化されて認知度も高いであろう農業高校系ラブコメ「のうりん」の作者である白鳥士郎氏。

元々「のうりん」や「蒼海ガールズ!」なんかと、特定分野に突っ込んだお話が上手い作家さんではあったけど、本著は、個人的に氏の最大の武器だと思っている取材力が最大限にマッチして、素晴らしい出来になっている。

 

んであらすじ。

9歳の女の子が、15歳の竜王の元にやってくるとかいう導入。うーん!w これはラノベ的ファンタジー!w

……とか思ってた時代が、僕にもありました。

 

それは去年のこと。とある中学生棋士が、棋界……いや、世間を震撼させましたね。

そう、藤井聡太四段。

……なんやねん、史上最年少でプロ入りした同年に棋界最高連勝記録を28連勝から29連勝に塗り替えるって。

 

「りゅうおうのおしごと!」の主人公である八一は竜王を獲得していて、藤井四段は流石にまだ8大タイトルを獲得してないけど、それにしたっておかしい。

どこぞの誰かが言ってたような気がするけど、藤井四段をモデルにしてマンガのプロットを提出したら確実に没食らいそうってのもうなずける。

事実は小説よりも奇なりってのはこのことだ。

 

そんなわけで、奇跡的なタイミングで将棋ブームがやってきた時にアニメ化が決まって、一時期ラノベファン以外からも話題に挙げられていた本作だけど、2018年1月現在、アニメが放映されてその頃の人気が再燃している。

 

まぁそれも、特段驚くことでもない。何故なら、この作品自体も、藤井四段のように快進撃を続けられるだけの圧倒的な面白さがあるからだ。

 

九頭竜八一と雛鶴あい

この「りゅうおうのおしごと!」1巻では、16歳にして竜王になった九頭竜八一と、齢9歳にして「将棋図巧」という、詰将棋問題集で最も難易度の高い問題集を全問解いてしまった雛鶴あいという2人の天才が出会い、師弟になるまでが描かれている。

ちなみに「竜王」というのは、棋界最高位である称号のこと。つまり竜王って呼ばれてる人は、そりゃあもう天才……というか、もう人間をやめた将棋星人。

そんなタイトルを獲得している主人公の八一だけど、1巻開始時点では最年少プロ入りからの最年少での竜王獲得によって燃え尽きてスランプになってしまい、竜王獲得以降の棋戦では、およそ竜王とは思えない勝率を叩きだして、クズ竜王という汚名をつけられてしまっている。

さてそんな八一の元に弟子志望でやってきたのが、八一の竜王戦を観て女流棋士になろうと夢見る雛鶴あい。

ここまでだと八一ばかりが天才のようにも思えるけど、この雛鶴あいは、その八一すらも驚嘆するほどの抜群の将棋センスを持っていた。

 

要は、天才少年(青年?)棋士の元にやってきたロリ美少女もまた天才将棋少女。かくして2人の出会いは、その後将棋界に大きな影響を与える……みたいな感じ。

 

プロ棋士の過酷な現実と、棋士を目指す過程にあるリアリティがとことん味わえる

前述した通り、1巻では八一とあいの2人をスポットして、実際に現実で起きたことがモチーフとして取り入れてあるという。

個人的にそうなのかな? と思っているのが、あいの両親が、あいの棋士を目指しているという宣言に反対し、周りの棋士たちも、むやみやたらとあいの両親を説得しない描写。

八一に憧れ、「将棋図巧」のような普通の女子小学生では読まない本を前にしても、嬉々として問題を解こうとし、弟子になるためなら実家のある石川から大阪まで来ることも全く苦としないあいだけど、あいの両親はそこまで将棋に入れ込む彼女に、棋士を目指すのはやめろと言う。

こう書くと一見、頭ごなしにあいの両親が、娘の夢を否定しているようにも見えるが、あいの両親にもちゃんとした考えがあった。

そもそも棋士というのは、本当に不安定な仕事だ。自営業だし、負けがこめば必然的に対局料や手当だってもらえない。

さらに将棋というのは、何故か男性の方が棋力が高く、大体の女性棋士はプロ棋士とはまた違い、女流棋士として生き、どちらかといえば対局よりも指南やグラビアといった仕事の方が収入源になっているというケースもあるらしい。

そんな先行き不透明な職業だからこそ、あいの両親は反対した。親が子を愛すが故にというわけである。

そして作中では、あいに棋士になろうとする夢を諦めるよう諭す両親を見て、研修会(将棋のプロ養成機関兼試験機関みたいなもん)の先生が、よくあることだと思っているような描写がある。

僕はこの描写が1巻では特に気に入っている。

研修会の先生にも、あいの両親にも、八一にも、あいにも、確固たる信念があるからだ。

そして八一が理屈や道徳を前にして、あいの人生に影響を及ぼすことに立ち竦むけど、それでもなお、将棋を、自分を好いてくれるあいのため、あいの人生をまるごと責任を持とうとする。

ここで僕ははっとさせられた。なんかんだと社会人を経験し、本能や直感で動くってことが無くなってしまった。

理性で動けるということは、現代社会で生きる上でとても重要なことだとは思うけど、それでも、ただ感情や直感で動くべきだったかもしれないと後悔した場面がある。

だから八一がある意味眩しく見える。

一度きりの人生なんだしもっとやりたいようにやらないとなと再認識させられた……そんなシーンだった。

別に将棋は知らなくても読めるけど、多分読んだら将棋を覚えたくなる

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「りゅうおうのおしごと!」を読んでみたいと思っている人の中には、将棋を知らないから敬遠している人もいるかもしれない。

だが断言しよう。

ぶっちゃけ将棋が分からなくても楽しめる。精々駒の動かし方とか知ってるといいかも。

つーか俺もそこまで将棋詳しくないし。

まぁもちろん、将棋……というか、将棋界のあるあるネタとか、一部のキャラはプロ棋士がモデルになっていたりするので、知っていればさらに面白いのは間違いないけど。

あと読んでるだけで将棋をやりたくなるのも間違いない。

まぁ僕が感化されやすいというのも多分にあるけど、それでも白鳥士郎氏の卓越された筆力によって描かれた命の取り合いにすら思えてくる対局シーンは、将棋……やりてえ! となるだろう。

「りゅうおうのおしごと!」原作とアニメの差異

https://twitter.com/aquamarine_fig/status/952932797416587264

原作とアニメの差異……といっても、この記事を書いてる時点で、アニメは2話までしか放映されてないので、とってもざっくりなのだが、こんな感じ。

  • 導入がちょっと違う
  • アニメ版は八一の同門に関する描写が結構薄い。
  • その代わりにロリキャラ達が厚遇されてる気がする。そんなにロリなのかもっと桂香さんを(ry
  • やっぱり対局中に話しすぎてる気がする。いやまぁ原作でも結構会話しているけど。アニメの構造上対局のどこかで会話があるのは仕方ないけど。

「りゅうおうのおしごと!」1巻書評でした

ということで「りゅうおうのおしごと!」1巻の書評をしてきた。

まぁ7巻まで出てるのに言うのもなんだけど、とりあえず白鳥士郎作品の中では一番の好きな作品だ。

なんといっても将棋愛が凄いと思う。つーかあとがきが地味にいい話なので、そこも読んでほしい。巻数重ねるごとにあとがきもクオリティがアップするし。

あ、後、監修の西遊棋という棋士ユニットの貢献もあるのだろうと推測できる……というか、あとがきで作者本人が、将棋のことは勿論、キャラクター造形にもコメントしてもらったみたいなことを書いてるので、数あるラノベの中でも特に、1巻あたりに関わってる人数が多いじゃなかろうか。

……西遊棋、20人ぐらいいるみたいだし。

まあなにはともあれ、最高に面白いといえる作品でした。

読んでいただき、ありがとうございました。コメントなどもお待ちしています。

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