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なぜ「異世界はスマートフォン」11話がここまで酷評されているのか。
https://twitter.com/Anime_AbemaTV/status/909658303365550080
おっす、となりです。
最近はめっきりラノベ批評をすることが無くなってきており、そろそろしねーと「ラノベブログ」ってブログの紹介文も嘘になるなぁと感じています。
書かなくなっている理由としては、とにかく時間が無いので、レビューに関しては真摯にいたいと思っているからこそ、時事とかアニメのリアルタイムネタっていう比較的散文でもいいかなーと思えるものに限定しているだけです。
時間があればどんどん書いていきたいとは思ってます。
……そんなことを書いておいてなんですが、今回はTwitter上で激しい酷評の嵐となっている「異世界はスマートフォンとともに。」、略してイセスマ11話についての記事となってます。
ちなみに下にあるような記事も書いてますので、この記事と一緒に読んでみてください。
ということでどうぞ。
ぶっちゃけ、「異世界はスマートフォンはとともに。」は11話以前も酷評される要素ばかりだった
先日、TVアニメ「異世界はスマートフォンはとともに。」11話が放送され、都合のよすぎる展開が様々な導線を経由して共有され、加速度的に炎上する結果となりました。
どれくらい炎上したかっていうと、Twitterなんかでは『イセスマの悪い点を野球の打線順で組んでみた』とか『継続して見てない人もイセスマ11話はハーレムアニメの悪いところがつまっているので後学のためにも見て欲しい』といったツイートが1万以上のリツイートをされるレベル。
でも、1〜10話まで見てきた僕からすれば、11話以前だって同じようなものでした。
全く起伏の無い展開。
どんなアニメでも嬉しいはずのヒロインたちの水着シーンすら嬉しくない。
カロリー削減と言われても納得できないアニメーション。
なんで観てたの? と聞かれると、先にも書いていた『後学』のためにも観ていたというのが一番正しいです。
所謂『なろう』作品は、ネット上で揶揄されているような世界観ではない「このすば」や「リゼロ」といった、どちかといえばアンチテーゼ的な『なろう』作品がアニメ化されていて、かなりの人気を博していました。
そんな『なろう』作品的には希少な作風のものばかりを映像化していたアニメ業界に、やっとのことで到来した本物の『なろう』作品。
「どんな反響があるのだろう」とチェックするために見ていたんです。
そしたらこのバズりよう。
個人的にはなるべくしてなったと思ってます。
とはいえ、11話以前も批判的なコメントがあるにせよ、ここまでのものではありませんでした。
ではなぜ11話がここまで酷評されるほど、様々な人々に視聴者されたのか。そこについて書いて行こうと思います。
異世界スマホ11話は都合が良すぎた。都合の良さが女の子の可愛さも台無しにするほどに。
【ニュース】『異世界はスマートフォンとともに。』第11話より、あらすじ&先行カット到着! フランシェスカの言葉でリンゼが大胆に!? #イセスマ https://t.co/4058O1nxgO pic.twitter.com/iOiiwfinjd
— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) September 18, 2017
異世界スマホ11話の流れを箇条書きにするとこうである。
- 主人公、海中遺跡から転移して空中庭園に。
- パンツを履いてないアンドロイドのヒロインが登場。
- ここまで何も予兆が無かったのに、9つぐらいある空中浮遊する施設の設定が披露。後1〜2話しか枠が無いのに。
- 主人公がアンドロイドのヒロインの所有者に。理由は「ムッツリスケベだから」というというもの。
- ヒロインの1人が、アンドロイドのヒロイン登場によって現在の発展しない関係性に焦る他3人のヒロインに「みんなで主人公のお嫁さんになりましょう」と提言。
- アンドロイドのヒロインが主人公にキス。しかも下を絡ませたやつ。キスした理由は主人公に空中庭園の権利を移譲するため。
- 突然のキスに、ヒロインの1人の恋心が爆発。
- で、これまたなぜかヒロインが主人公にキス。
- 「あああーー!!!」と絶叫するアンドロイド以外のヒロインたち。
- EDへ
もうなんていうか、都合が良すぎる。
いやまぁ得てしてエンタメなんていうのはご都合主義によって支えられるものではあるけど、異世界スマホに関しては臭気がするほどの都合の良さ。
特に人間的魅力があると思えない主人公に、「なんか好きになっちゃった!w」と曖昧すぎる理由で好意を持つヒロインが、物語を盛り上げるためとしか思えない状況でキス。
観てるほうだって流石にそこまで鈍くもないので、このヒロインたちはただ主人公の喜ぶ言葉を吐き出すロボットになってるじゃん……と気づいてしまいます。
これって要は、
この記事の見出し②以下に書いている「女の子に活きた可愛さがない」という、『なろう』作品でよくある光景がそのままアニメ化されているわけで。
ラノベでは命とすら言えるヒロインの可愛さが失われているんだから、当然他のハーレムラノベとくらべても酷評されるのは当然の帰結だと思います。
ヒロインの可愛さすらも失ったところに、継続して観てきた視聴者から次々に「これ以上無いほどハーレムアニメの悪いところがつまっている」のような投稿がされていれば、どれだけ酷いのか見にいく人もいるでしょう。
そして観た人は、またまた同じような感情を抱いてそれをSNSに投稿。そしたらそのフォロワーがまた観て……と、エンドレスループ。悪循環ですね。
でも原作はアニメ化するほどに売れている。つまり一定の人気を獲得している。
TVアニメ『異世界はスマートフォンとともに。』福原かつみ、内田真礼、福緒唯らが出演のスペシャルライブイベントが開催決定 https://t.co/CPY6qHswJ8 #イセスマ pic.twitter.com/r65WpWsPDi
— AnimeRecorder (@AnimeRecorder) September 15, 2017
ここまで酷評されている件について書いてきましたが、ぶっちゃけ原作側としてはこの程度は大した問題として見てない可能性もあるでしょう。
昨今、なろう小説は2chを始めとして様々なところで散々な言われようです。
出版社的にはここまでの悪評になるのを見越してでも、一部の本アニメを好意的に受け止めてくれる視聴者が原作を購入してくれと見てアニメ化に踏み切った気がしてます。
……アニメ制作側としてはこれを一大事として見ているのか、ニコニコの11話公式配信動画のタグを編集できないようにしたようですけど。
実際SNS上にも一定層のイセスマファンはいて、「最高!」や「面白い!」といった好意的なコメントを残している人も見かけました。
『努力』や『起伏』といった要素が全くなく、チート能力ですべてを解決する作品があふれる『なろう』作品ですが、このイセスマ事件によって今後アニメ化される『なろう』作品の立ち位置はどうなっていくのか。
改めて気になることが増えた11話でした。